全国事業者向け・融資基本情報～融資額と利息、審査期間～ - 個人・事業者　コロナ特例支援助成情報

日本政策金融公庫の融資【新型コロナウイルス感染症特別貸付】の情報を用いた、融資の基本情報を纏めました。

内容は、新規事業者の方向けですので、長期事業者の方は読み飛ばしてください。

因みに、私自身が融資とは無縁な事業者（元業務委託の現フリーランスセラピスト）でしたので、文中間違った解釈などあるかもしれません。その時は、コメントにてご教示下さいましたら追記として訂正いたします。何卒宜しくお願い致します。

また、国民生活事業と中小企業事業とありますが、国民生活事業の概要で説明していきます。

まず、融資額から。

融資限度額	8,000万円（別枠）

と、概要ページに記載されていますが…

融資を受けられる金額は、概ね年商の1/3程度です。コロナウイルス感染症の影響により特別に設けられた融資である事から、多少なりのプラスはあるかと思いますが、4月開業10月までの売り上げが300とすれば、凡そ100程度かと思います。

審査期間

民間金融機関と日本政策金融公庫では、金融公庫の審査期間の方が長いです。信用保証協会の審査もありますので、その審査も含めると、民間の金融機関でも新規申請者の方で入金迄一か月以上となります。日本政策金融公庫は審査も厳格ですので、それ以上の期間が掛かるはずです。

また、必ず審査に通るわけではありません。売上がどんどん落ちていけば、いくら保証協会付きでも審査で弾かれる事も大いにあり得ます。

利息及び返済期間

利率（年）	基準利率ただし、4,000万円を限度として融資後3年目までは基準利率-0.9％(注)、4年目以降は基準利率

（注）一部の対象者については、基準利率-0.9％の部分に対して中小企業基盤整備機構から
利子補給を受けることにより、当初3年間が実質無利子となります。

※令和2年度第2次補正予算を受け「実質無利子化」の対象も3,000万円から4,000万円に拡充されました。

ご返済期間	設備資金 20年以内（うち据置期間5年以内）運転資金 15年以内（うち据置期間5年以内）

ご返済期間　

設備資金 20年以内（うち据置期間5年以内）

運転資金 15年以内（うち据置期間5年以内）

ご存じの方ばかりだと思いますが、返済期間とはお借りした分を支払う期間です。返済期間は任意で決められますが、短く申請したらその分月々の支払金額も多くなります。

逆に言えば、融資金額が少ない場合返済期間を短くできますが、無理のない返済計画により、月々の金額が抑えられる事にもなりますので、融資をお考え際は事前の下調べは必ずなさってください。

据置期間は支払いの猶予期間です。この期間は支払はありません。ですがそれは元金のみのお話です。利子は必ず支払います。

でも上に【実質無利子化】という記載がありますが、これがどういう事なのかを説明いたします。

実は無利息といえど利子は毎月支払います。ですが半期に一度今までに支払った利子分が戻ってきます。これが無利息の意味です。

例えば、借入90万、返済期間10年据置期間1年の無利息期間３年と仮定して。

借入の90万を９年で返済する事になりますが、据置期間は利子分の支払いはします。

据置期間終了後は元金と利息分の合計を支払いますが、半年に一度は利息分の還元がありますので、事実上２年間は元金のみの支払いです。無利息期間が終了したら返還がなくなりますが、月々の支払額に変化はありません。

因みに、無利息期間終了時に借入金を使わずに済んだ場合はそのまま一括返済も可能です。もちろん借入金は返済期間の９年間で返済をすれば良いので、資金に余裕ができた時に一括返済をする事もできます。資金に余裕があれば気持ちにも余裕が生まれます。

審査期間のところでも触れましたが、売上の減少が少ない内に申請をなさる事も一つの策です。

本来ならば融資を受けない事が一番かもしれませんが、昨今の状況で頻拍した状態のまま各給付金の入金を待つよりも、コロナ特例の融資がある今、資金に余裕のあるうちに融資の申請をするという事も、事業の継続の対策だと思います。

本日は少し長くなりましたのでこの辺で。

次回は保証協会のお話と、セーフティーネットの説明を致します。

こちらのリンクは融資チャートですが、分かりやすいので参考になさってください。

こちらは融資チャートの動画です。こちらも参考になさってください。

新型コロナウイルス感染症特別貸付等に関するＱ＆Ａ　PDFリンク

「新型コロナウイルス感染症特別貸付」と「特別利子補給制度」の併用による実質的な無利子化融資のご案内　PDFリンク